帯状疱疹って何？
帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスが原因となる皮膚疾患です。体の一方の神経に沿って、赤い発疹や水ぶくれが痛みを伴いながら帯状に現れることが特徴です。特に上半身、顔、目の周りに症状が出現することが多いです。
なぜ注意が必要？
痛みは非常に強く、夜も眠れないことがあります。症状が治った後も、神経の損傷により痛みが続く場合があります。この症状を「帯状疱疹後神経痛（PHN）」と言いますが、特に50歳以上の方で帯状疱疹を発症すると、約2割の方がPHNを経験します。加えて、目や耳の合併症や顔面神経麻痺などの後遺症のリスクもあります。
誰がリスクが高いの？
80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を経験します。50歳以上の方は、特に発症リスクが高くなります。要因として、疲労やストレス、糖尿病、がんなど、免疫力の低下が挙げられます。
予防のために
健康的な生活習慣を心がけることが基本です。規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動を続けることが大切です。
ワクチンで予防できる？
予防接種を受けることで、帯状疱疹の発症リスクを大幅に低減することができます。
当院での帯状疱疹ワクチンの接種について
当院では、帯状疱疹のワクチン接種を2種類取り扱っています。接種するワクチンは、年齢や健康状態によって異なりますので、まずは外来診察をご受診ください。
- 乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビケン」
- 種類：弱毒性生ワクチン
- 方法：皮下注射
- 接種回数：1回
- 予防効果：50～60％（5年以上経過すると効果が約半分に低下する可能性があります）
- 価格：8,340円
- 長所：1回の接種で完了し、コストが低い
- 短所：免疫機能が低下している方は接種できない、効果の持続期間が短い
- シングリックス筋注用
- 種類：不活化ワクチン
- 方法：筋肉注射
- 接種回数：2回（2か月後に2回目）
- 予防効果：90％以上（効果の持続期間は9年以上）
- 価格：20,500円（1回）、2回合計で41,000円
- 長所：免疫が低下している方でも接種が可能、高い予防効果、持続期間が長い
- 短所：注射時の痛みが強い可能性、2回の接種が必要、コストが高い
ワクチンの接種についてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
大生病院
